日誌 その12

記憶によれば格子研V8の最後の記事が、カメラを新調
しましたって記事だったと思う。
たしか2012年の9月だったと思うので、もう随分前の
事になってしまった。

その時買ったのが、上のNikon「D7000」。
発売されて2年断ってたし、ボディーだけだったので
確か75,000円位で購入したと思う。

2010年に思いつきでD3000を買って、カメラにはまった。
それまでCanonのIXYD10を使ってました。まだいガラケー
の時代で旅行などでは、みんなコンデジで撮ってた時代。

パーンフォーカスの絵に物足りなさを感じで、一眼レフを
買ったのだけど、旧世代のCCDセンサー搭載のD3000は
とにかく暗所撮影が弱かった。
ISO400が限界と言うか、400でもノイズがかなり気になる
レベルだったので、キットレンズでは厳しく明るい単焦点
レンズを買い足して、殆どそれで撮ってました。

だけど固定焦点で撮影するのは随分カメラの構図を構成
する勉強になったし、とってもシャープな絵を撮れる
レンズでした。

なにより、コンデジとは別次元の写真が撮れる(当時として)
事に嬉しくて、とにかく撮りまくってあっと言う間に1万枚
越えた。けど、

明るい所、昼間などCCDのセンサーは抜群に色味豊かな
絵を撮影出来たのだけど、暗所は如何にF1.8で撮影出来ると
言っても、少し動きのある被写体など撮影するのは厳しく、
当時DXフォーマットで話題になってたD7000購入に踏み
切るのでした。

D3000で撮影した尾道。この年は黄砂がものすごくて
もやってますが・・・。


レンズ資産があったので、ほぼ迷うこと無く同じニコンの
D7000にしたのだけど・・・結果的には大失敗だった。

個人的にその頃価格ドットコムのコメントを鵜呑みにして
買ったある商品で痛い目にあってたので、ネットの
情報は当てにしないでカメラ雑誌のレビューを参考に
したのだけど、購入して1000枚くらい撮影した頃に、

「あれ、ピントがきてない」

って事がやたらあることに気づいた。

D3000に比べるとややハイキーな絵作りになってたので
最初は気づかなかったのだけど、気になりだしてそれまで
撮影した写真を見返すと、7割位が俗に言うジャスピンじゃ
無いことに気づいた。

もちろん自分の腕の問題もあるとは思いますが、等倍で
確認するととにかくピントが来てない、撮りためた物を
全部確認すると、まったくフォーカス合ってない物も少なく
ない枚数あった。

流石に合焦してないのにシャッター切らないし。

それなりの期待と、それなりのお金払って買っただけに
色々試してみるも、AFにがかなり適当な事に気づいた。

冷静になって使ってみると、暗所ではまず合焦しないって
思ったほうが良いレベル。

仮に合焦したと思ってシャッター切っても、打率2割あれば
御の字。
D3000の倍以上したカメラがこれ?って思った。

ニコンのサービスに持って行くにしても、まず世間の評判を
知っておいたほうが良いのかと行き着く。

それまで敢えて積極的に調べてなかったD7000をネットで
検索すると、出るわ出るわAFの不具合って言うか、使い物に
ならないって記事。

もちろん中には絶賛してる人も居るので、単純にハズレ引いた
のかも知れないけど、客観的に見て違うと思う。

ローパスフィルターの問題も少なからずあるようだけど、
それ以前にAFシステムが不良品だと思う。その時時の思い出を
残すカメラがこれだけ信用出来ない物ではどうしようもない。

それでもレンズを変えたり、ISO感度を上げてシャッタースピード
を出来るだけ早くして撮ってみたりしたけど、8000枚越えた
時点で、レンズ合わせて1kg近くある固まりを持ち歩くのが
心底嫌になって使わなくなった。

やたらとホールドしづらいグリップにも我慢できなくなってた
のも大きな原因かも知れない。

もう4年近くまともに撮影してないです。たまに充電確認して、
部屋で何枚か意味なくシャッター切るだけ、今更評判悪いし
売れないですしね。

ちょどその頃、スマホもXPERIA Z1に機種変してたので、写真
はこれで良いやと、カメラを持ち歩くのは無くなった。


けど、やっぱり撮影する楽しみってスマホでは物足りないとも
気づいた。

RAWで撮影してPC上で現像するのも楽しい作業ですしね、それに
もうすぐやってくる桜などの撮影はやっぱりカメラには敵わない。

そこで何かと目にし始めたミラーレスカメラを買うことに。

もちろん金輪際ニコンのカメラは買わない、例えどんな画期的な
製品が出ても2度と買う気はない。

候補は、オリンパスのPen、SONYのNEX、そしてパナソニックの
LUMIX。

CanonのEOS Mも既に市場には有ったのだけど、まだ他に比べて
割高だったので対象から外した、勿論Nikon 1は調べさえしな
かった。

よく観光地で撮影してると、カップルや家族連れに撮影をお願い
される事があって、Penを持ってる人が多かった。

AFも早くデザインも良くて、ほぼPenを買うつもりだったの
だけど、パナソニックのルミックスGX1が33,000円で売って
いるのを見つけた。

もちろん新品のレンズキット。ちゃんとしたカメラ専門店で。

あまりに安すぎる(当時の水準として)の何か大きな不具合の
ある機種なのか?と徹底的に調べたのだけど、どちらかと言うと
好意的な評価が多く、デザインも少しレトロな感じで好みだった
ので、シルバーをポチる事に。

いやー、もう5年落ち位の機種ですけど、全然問題ないですね。

確かに現行機種に比べるとISO耐性は低めですけどね、びっくり
するくらいAFが早いし正確。

じゃっかんLUMIXと言うか、パナソニック独特な色味が乗り
ますが、人物や動物取るなら全然問題ないですね。

これ真冬の、琵琶湖でバス釣りボートの上で撮影した物です。
もちろん手持ちで、小脇にバスロッド抱えたまま。

冬の琵琶湖は突風が絶えず吹いて、波もかなりあります。
それでもピント外すこと無くしっかり撮れてる。

たぶん、D7000だったらAF合焦すらしないと思いますが。

レンズは標準のキットレンズと、シグマの50mm単焦点しか
持ってないですが、全然困りません。

なにより、レンズ入れても500g行かないのは非常に携帯性
でも便利ですね。

確かに動体とか連射するなら昔ながらの1眼レフに軍配が
上がるでしょうが、スナップ程度なら要らないと思う。
現在の最新機種なら1眼レフと遜色無いんじゃないかな。


先日、そのNikonが赤字をだしたとニュースで報道して
ましたけど、もうダメなんでしょうね。

コンデジ全盛期もNikonはパットしなかった印象でしたけど、
それでも世界にCanonと覇をなす1眼レフとそのレンズ資産
があったので何とかなったけど、頼みの1眼レフもスマホ以下
の製品ではどうしようもない。

もちろん、D800とかD500とかウン十万だしたら凄いカメラ
あるんでしょうが、個人それも月に何回か撮影するレベルの
素人が買えるのはDXの中級機まで。

D3000は今でも名機だと思います。バッテリーの持ちもよく、
昼間撮るならなんの問題もない機種でしたしね。

でもそれなりに投資してかったD7000がカメラの根幹である
AFに致命的な欠陥があった。

もうNikonの製品は2度と手にすること無いと思います。

父もずっとNikonのカメラだったのでそれなりにブランドに
対して愛着ありましたけど、もうコリゴリです。


シャープから続く、Nikon、東芝と業績不審のニュースが続いて
いますが、日本を代表するモノ作りメーカの終演なんでしょうね。

偉大な創業者を継いだ2代目以降の経営者の問題と言うより、
もうこの国に技術は無いんだと思う。

それは様々な理由があるでしょうが、結局は人を使い捨てしてきた
結果じゃないですかね。

昭和から平成、20世紀から21世紀に掛けて世界を席巻した
その技術が陳腐化して、続く技術を生み出せなくてそれが露呈
し始めた。

バブル崩壊から続く、失われた20年(30年?)で経営者が
してきたことは人件費のカットするだけの簡単なお仕事。

ブラックと言われる企業が蔓延して、労働者は疲弊して、世相は
閉塞感に支配されて・・・そりゃ栄華を謳歌した企業も腐って
くると言うもの。

もうダメなのかも知れませんね、この国は。

格子力映像研究所 V9

またまた懲りずに復活 (゚∀゚)

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