日誌 その29

と書くのは実は2回めで、このエディターには致命的な欠陥があるのか、
書き上げて更新すると、書いた記事の半分が勝手に削除されたりします。

これで3回目で、メモ帳に下書きしてコピペすると改行などが一切無視
される仕様みたいだし、作った奴ホンマにアホなんでしょうね。
自動で保存される機能も無いみたいであのFC2エディター以下です。

現在、引越し先を探しています。


さて、今回は、

水槽、アクアリウムです。早い話が熱帯魚水槽ですね。

未だにこのアクアリウムって言葉には、何処か気恥ずかしさを
感じてしまうのですが、このアクアリウムに「ネイチャー」って
枕詞を冠し、それまでの熱帯魚(大きな意味で)の飼育に革命を
起こしたのは、ADAの創始者である「天野尚」氏であったのは
異論のないとこでしょう。

それまでの何処か地味で薄暗い(個人的な見解ですあくまでも)
印象の熱帯魚飼育に、水景と言う概念と自社のデザイン性と
実用性重視のアイテムをこの業界に投入して、それまでの価値観を
一変させた。

初めて同社刊行の「アクアジャーナル」を手に取って見たのは、
2000年でしたが、その当時他にあった専門誌等に掲載され
ている飼育写真とくらべても、一線を画すってレベルではなく
その美しさはにおいては圧倒的で、全く別の世界と感じたと
記憶しています。

その天野氏が起こしたADAの製品理念や販売(通販は行わない)
方法などには賛否もあると思うし、僕も全て肯定するものでは
ありませんが、ただ同社が業界に新しく投入した製品の数々
により、業界の間口がこの10年程で大きく広がり、それまで
熱帯魚の飼育に見向きもしなかった層を取り込みチャンレンジする
障壁を下げた功績は決して小さく無かったと思います。

残念ながら、2015年に同氏は逝去されていますが、彼が残した
作品や情熱はADAのファン以外にも、大小あれ受け継がれていると
思いますね。


さて長い前置きでしたが、僕がアクアリウムを始めた切っ掛けは、
ADAの商品でもアクアジャーナルでも無かったりします^^;。

2000年春、当時存命だった母が突然、

「メダカを飼いたいから、用品買ってきて」

と諭吉2枚を手渡されたのが始まりです。

なぜメダカだったのかは、当時マスゴミが「メダカが絶滅するー!、
外来種(主にブラックバス)を駆逐しなければ!」みたいな、いつ
もの嘘キャンペーンを連日行ってて、大ではなかったのですが、
小さなブームになってた記憶があります。

因みにブラックバスはメダカも食べますが、卵までは食べませんし、
生息域が結構違います。
一番の原因は農薬の乱用と、護岸のコンクリート事業、そして
外来種のせいにしたいならブルーギルと鯉が原因だと思いますね。
因みに因みにそのブルーギルの最大の天敵はブラックバスです。
鯉ってのどかな印象持ってる人多いですが、生態系クラッシャーの
最たる種ですよ。個人的には琵琶湖もブラックバスより鯉を駆除し
ないと駄目だと思いますが、何の金も生み出さない鯉をありがた
がって、ブラックバス駆除を地元で叫んでるのは補助金目的ですから
どうしようもないですけど。


そんなわけで自転車で少し家から離れたペットショップへ。

またまた余談ですが、基本ホームセンターと合併したペット売り
場では生体は絶対に買いません。殆どが何らかの病気を持ってるか、
死にかけしかいないと思ったほうが良いです。

まだ水換え(カルキ抜きなどしない)してるならマシな方ですが、
色々見てきた印象では基本入荷して即既存の水槽へ投入、全滅する
までどれだけ捌けるか客と勝負!・・てな感じですね。店員も生体に
何の感情も持ってないし知識もない、まぁバイト君達なので仕方ない
ですけど。そもそも売るのも面倒くせーって奴ばっか、不思議と。

ただ大阪なんですが、森ノ宮のテイラーズは当然それらに当てはまり
ませんのであしからず。水槽見に行くだけでも楽しいので、大阪に
お住みの方は是非行ってみて下さい。


さて、ペットショップについたものの、マスゴミのミスリードの
成果があったのかメダカは売り切れで、入荷も未定となってました。

そのまま帰宅するつもりだったのですけど、何となく熱帯魚の水槽を
のぞいていると、資金もあるしやってみようかなと・・自分のお金
ではなかったのですけどw。

気がつくと、30cm(キューブなどではないし、ガッチリ黒い枠の
付いた物)水槽に、ちゃちな8w照明、投げ込みフィルターのM、そして
よく分からない砂利に、資金の殆どを費やしてNISSOののサーモ
スタットとヒーター買い、店員さんに進められるがまま確かシペルス
数束と、丈夫でおとなしくて安かった(当時@180円)ブラックネオン
テトラを5匹購入し帰宅しました。

セット水槽にしなかったのは、当時売ってた物が黄色や水色のポップな
枠が付いた物しかなくて、バラで買いました。

帰宅すると、

「なんでメダカが、こんな黒い魚になってるねん」

と出資者からクレームがでましたが、半日掛けてセットし適当に水草を
砂利に植えて、魚を投入し照明を点けた初めての熱帯魚水槽に家族一同
心を奪われましたw。

また余談ではありますが、セット直後の生体導入は当然ご法度です。
幸いこの時のブラックネオンテトラは何事もなくしばらく生き延びまし
たが、絶対にしてはいけません。


その後はお決まりの定番のネオンテトラに始まり、コリドラスやラスボラ
など次々生体を購入して超過密水槽が出来上がります。

しかし投げ込みフィルーターが1個セットされてるだけの水槽です、次第に
水草は溶けてなくなり、生体も次々☆になりました。

経験は勿論、知識もなかったので当然ですが、今にして考えても魚達には
可哀想な事をしたと反省しています。

よって、道具はあるのだからもっと勉強せねば!。

一念発起して幾つか書籍を購入します。その1冊が「アクアジャーナル」
でした。

一度目を通して完全に持って行かれました。

アホ丸出しですが、ロタラが群生してリシアの絨毯の水景を見て、これが
目標だと思い込み、ここからは水草を買っては枯らす日々が始まります。


投げ込みフィルータこそ、早々に外掛けに交換しましたが、8wの照明
1本に2cmほど敷かれた大磯でもない砂利。
外掛けフィルターも濾過の知識も無いので、頻繁に活性炭を交換している
状態でした。

当然、リシアはもとよりロタラもパールグラスもまともに育ちません。
育つ以前の問題でただ水槽で枯れるだけ・・・。


水草を上手に(これが曖昧なのだけど)育てるには、出来るだけ大きな
水槽に綺麗な水、強い照明、CO2の添加が定説です、ざっくりですけどね。

当時はそのどれもがクリア出来てませんでした。そこでまず着手した
のが、

大きな水槽を買おう

でした。


当時はまだADAの製品がネット通販で購入できたので、一応ADAの60cm
水槽も調べてみたのだけど・・・高いのなんの^^;。

そこでコトブキかNISSOの縁無しを購入する予定だったのだけど、設置
するラックが60cm規格水槽の重量に長期は耐えられない可能性が分かった
ので、1つしたの45cm規格水槽を買いましたコトブキの。


ただ、これが迷走の始まりになるのですが・・・

次にフィルター、水槽が大きくなったのでそれまで使ってた最も小さい
サイズのものから、外掛けフィルターのランクを上げると水流が強すぎた。

当時は今ほど製品の幅が無く、ネットで調べて改造するも設計外の
負担がモーターに掛かるのか、しばらくすると異音が出て記憶では
合計5つ同じ外掛けフィルターを買って潰しましたね。

となれば外部に行くか・・・しかし当時は外部と言うだけで敷居が
高く、鉄板のエーハイムのフィルターは近所のショップには全く
置いておらず、

「エーハイムのフィルターは付属品がない(これは当時一部のプロ
モデルがそうだったみたいですけど)」

そんな定説を確かめる術もなく(チャームなどで電話で問い合わせたら
解決する事なんですけどね)、また2211で7000円越える道具を買って
良いものか・・それ以前に、自分に外部式フィルターなど使いこなせる
のか・・・自分のレベル的に。そんな葛藤の日々を過ごしていました。


なので先に8wの薄暗い陰気な照明をなんとかしようと物色するも、
当時は60cmの水槽が全てにおいて基本で、60ならADAの照明に手を
出したりしなければ、20wX2のライトが数千円(3千円前後)で
幾つか製品が有ったのだけど、45cmサイズはコトブキの15wx2の
ライトしか現実的に無く、しかも約5000円と割高だった。

しかし選択肢が無いのでそれを購入し、設置してみるとそれまで
全く育つ気配の無かった水草が少し成長する姿を見れました。

やはり道具が重要と思い、早急にフィルターをなんとかせねばと
上部式に手を出してしまいます。

まだ15w2が1つだったので置くスペースもあったからなのですが、
今思うと、自分のアクアリウム黎明期に最も水質が安定した時期
だった気がします。今でも大型魚や海水で上部は使われて居ますしね。

ただフィルターの下はライトが当たらず薄暗いので、水草を植栽
出来ないし、

「水の落ちる音(濾過槽に)が夜中うるさい」

と父からクレームが出て、わずか2月程で倉庫行きに・・・。


砂利を酢で処理した大磯に変えたりしながら、なんとか水草を
茂らそうとするも、水流のマッチしてない外掛けフィルターでは
かなり厳しかったですね。

改造するとモーターが壊れるしで。

生体を今思うとやや入れすぎだったのもありますが、活性炭を
数日ごとに交換するやり方では、かなりコスト的にも厳しい物が
ありました(交換サボると水が臭う・・・)。


もっともADAに感化され、自分自身や環境にマッチしてないグリーン
ロタラやリシア、ヘアグラス、パールグラスなど簡単そうで以外に思い
通りにならない水草ばかり買ってたので当然と言えば当然なのですけど。

ハイグロフィラやミクロソリウム(ミクロソラム?)にしておけば、
また少し違ったかもしれません。

あと、いつも水草を購入していたショップの水草の質も今思うと決し
て良いとは言えませんでした。ただ近隣で見て買えるのがそのお店しか
なくすぐ枯らせてしまうので、頻繁に少しずつ買うにはネットの通販より
便利だったのです。

現在は数年前に閉店してドラッグストアになってますけど。


そんな日韓ワールドカップも目前に迫った2002年の初春、家から
少し遠くて店員の接客も良いとは言えないショップに立ち寄ると、

「外部フィルター在庫処分、現品限り!税込み¥3000」

店の入口の貼り紙を見つけて、中に入って確認してみると、

NISSOの「プライムパーワー10(左端)」が大特価で売られていました。


名前だけは知ってたので、物を手に取り内容を確認すると、
これだけで使用を開始出来るっぽい(付属品のみならず濾材も込)。

客が入ってきても「いらっしゃいませ」も言わない、無愛想極まりない
店員を呼び止め、

「これだけ買えば、使い始められますか?」

尋ねると、商品を手に取り僕が見てた内容の但し書きを一瞥すると、

「多分、大丈夫ちゃうかな」

それだけ答えると早々に立ち去った、そんな年も変わらないであろう
店員のタメ口に、迷いに迷ったけど値段には抗えず購入しました。

このお店も、この数年後に潰れましたけど当たり前じゃ。


全速力で帰宅して箱を開け、

「もしかして中古品では・・」

全く店も信用できないし、当時としても安すぎたので確認するも、
中を空けた様子はなかった。

翌日朝から設置することになるのだけど、予想通り難航を極めた。

濾過槽の蓋が何故か閉まらない(ストッパーがはまらない、降りない?)

ホースの癖が強くて思い通りに付かない

なんとか一通り設置しても全く水が循環しない(呼び水機能が意味なかった)

苦労した後、水が循環したら水流が強すぎて「水が滝のようだ!」と
ム◯カ状態に陥る。

シャワーパイプにピンバイスで穴開け加工して、一段落した頃には
既に夜中になってて、床はびちゃびちゃでした・・・。


だけどそれに見合ったものでした。

何より基本駆動音が無音(に近い)のと、循環は水の中で行われるので
家族に静かになったと大好評。

そして明らかに水槽内の水の汚れが減った。最後は毎週カートリッジを
交換してた事を思うと、数カ月に一回清掃するなんて何でもなかった。

水草の生育に大きな進歩はあったか謎だけど、魚は目に見えて☆に
ならなくはなりましたね(生物濾過と言うより、物理濾過の成果かと)。

あとは難題のCO2添加と、ソイルの導入を検討し始めたこの年の暮、
唐突にプライムパワーは短い生涯を閉じます。


半年程経過した頃から、購入当初の水の勢いが出なくなったと気には
なってたのですが、2ヶ月ごとに清掃はしてるし・・・と思ってた夏の
終わり、朝起きると水槽が白濁。

フィルターを確認するとモーター音はしてるけど、水が循環してない、
とりま本体ホース類を清掃すると、水は再び循環したのですが、一段と
水流は弱ってました。

冬が来る頃には頻繁に水が止まるので、念入りに調べてみた結果、

画像の赤丸で囲った、取水・注水部品の部分が詰まってる様でした。

なんとかパイプブラシを入れて清掃を試みるも、円形ではなく
複雑な形でブラシを通すことが出来ませんでした。

1日あれこれしてみたものの、解決策はなく清掃頻度を上げて
運用するしかないに至るのですが、年の瀬も迫ったこの年のクリ
スマスの翌日、水流が止まってたので清掃しようと水槽からホース
類を取り外して持ち上げると、本体にホースを接続する部分が
もげました(゚Д゚)。

360度駆動するのを売りにしてましたけど、部品強度に問題が
あった気がします。


根本からポッキリいったので、修復することも不可能とひと目見て
わかったので、大急ぎでそれまで何度か小物を買ってたチャームで、

エーハイム2213をポチりました。

懸念してた付属品は付いてると下調べ済みだったし、スターターキット
なる同社の濾材が付属してるパッケージだったので、¥9000円近くした
記憶があるのですが、迷うこと無くポチりました。

チャームさんの配送は早く、お正月休みの初日年の瀬ギリギリに配送
され無事家に届きました。

プライムパワーで苦労した経験のおかげか、設置で戸惑う事無く運用を
開始できたのですけど。

プライムパワーより遥かに水圧があり、濾過槽が汚れてきても水流の
低下が少なく、無為に清掃する事が減って生物ろ過のサイクルが出来た
事もあってか、水草の育成も初めて約3年で軌道に乗りましたね。


時同じくして、発光式のCO2添加の流行にも乗っかり、ずっと敬遠して
使ってこなかったソイルの導入に踏み切りました。

今では当たり前のソイルをなぜ見送ってたかというと、まだ当時は
ソイルに対して懐疑的な意見も多かった気がします。

「長期維持が出来ない」

「底床の清掃が出来ないので、生体(魚)の飼育に向かない」

などなど。

しかし大磯では肥料の追肥が難しく、また清掃をマメにしているわりに、
コケにまみれる事も多かったので、ソイルの使用を決めたのです。


アクアジャーナルで紹介されている通りに、パワーサンドを最初に敷き、
アマゾニアをセットして、ロタラ、パールグラスを植えてみたら・・・

「俺ってすげぇ」

って思うくらいに簡単に茂ったw。

今までの3年は何だったのだろうって勢いで、マクランドラも、グロッソも
成長し密になり、ライトを1つ追加してからは気泡もバンバン付いて
ピークにはトリミングが追いつかない嬉しい悲鳴をあげるまでになって
ました。


それに気を良くして、45cmスリム水槽、30cmキューブ、25cmキューブと
水槽を増やしていきました。

その全てエーハイムの外部フィルターで運用しました。

キューブなどは2211でしたが、今まで2213を2本、2211を3本購入しま
したが、不注意でコンクリートの上に落としてしまった2213をのぞいて
未だに健在で問題なく動きます。

インペラシャフトやOリングは念のために交換してますけど。


エーハイムのフィルター(クラッシクシリーズ)が完璧とは思いません。

すぐに硬化するキスゴムにホース、あの微妙な緑色もどうかなと未だに
思います。

特段目新しい機能もありませんが、シンプルであるがゆえに堅牢なの
だと思います。

何かトラブルがあっても解決しやすいですし、なにかとデメリットと
されてる呼び水機能がないのも、プライムから使ってた身としては
なんてこと無いですね。

そして何より、

「ダブルタップ」

エーハイム最大のアドバンテージはこの部品にありすよね。

ADAなど他のメーカーのフィルターを使ってても、ダブルタップを
併用してる人は沢山います。

定期的に清掃が避けられないフィルターには、もはや必須アイテム
と言っても過言ではありません。



さて思いの外長くなってしまいましたが、アクアリウムに出会って
早17年。
エーハイムのフィルターを使い始めて12,3年になるのですが、自分
なりに、

「完成だ」

と思える水景を作り出せた事も数回あります。

また難しいと言われるキューバパールグラスの絨毯や、ヘアグラスの
草原の水景のチャレンジして、自分なりに成功まで持っていくことも
出来るようになったかなと思う。


ただ、その水景を3ヶ月、半年、そして1年と維持出来るようになった
のはつい最近の事の様に感じます。

それでも失敗することも未だにありますが。

ただ、十数年の自分なりの経験のなかで、気づいた事などを次回は
お伝え出来たらと思っています。


続く。

格子力映像研究所 V9

またまた懲りずに復活 (゚∀゚)

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